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「癸卯(みずのとう)」の2023年


「癸卯(みずのとう)」の2023年

『2023年の「干支(えと)」は?』と問われると、現代では多くの人々が『卯年(うさぎ年)』と答えます。しかし、毎年お伝えしていますように、これでは正しくはありません。正しい「干支(えと)」は、「十干((甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)」10番目の「癸((みずのと・き)」と「十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)」4番目の卯(う・ぼう)の組み合わせである「六十干支」40番目の「癸卯(みずのと・う)」。「十干」とは太陽の運行を基準にして日の出から日の入りまでを10等分し、そこに生命の生から死までを投影して表現する一方、「十二支」とは月の満ち欠けを基準にして同じ様に生命の循環を投影したもの。この太陽と月という2つの異なる成長サイクルを組み合わせて、万物の生命の理を表現しようとしたのが「干支(えと)」ということになります。

まず「十二支」の「卯(う)」という文字は「左右に開いた門」の象形を連想させることから「隠れていたものが露わになる」など「真実」が表に出て、本物と偽物を見極めることが重要になります。株式市場では卯年の相場格言は縁起の良い「卯(うさぎ)は跳ねる」と云われてますが、「卯」年の日経平均株価は1950(昭和25)年以降、平均騰落率は+16.4%と十二支中3位、過去6回の勝敗は4勝2敗。1951年は「サンフランシスコ講和条約調印」(9月)と朝鮮戦争特需で+62.9%、1975年は「ベトナム戦争終結」(4月)、「第1回G7サミット」(11月)で+14.1%、1987年は内需バブル過程で「ブラック・マンデー」(10月)が起きましたが+15.3%、1999年は「新通貨ユーロ誕生」(1月)、「日銀ゼロ金利政策導入」(2月)で+36.7%、一方、1963年は「ケネディ大統領暗殺」(11月)が起きて-13.7%、2011年は「東日本大震災、福島第一原発事故」(3月)、「歴史的円高1ドル=75円台」(8月)で-17.3と、暗殺や震災・原発事故などをきっかけに急落しています。特に、2023年の「卯年」は、イーロンマスクが買収したことで昨年末から始まっているツイッターからの「暴露」がどのように世の中に影響を与えるかが注目されます。

ただ、「十二支」の「支」は「枝」に通ずることから、あくまでも外見的な「現象」を意味し、逆に、「十干(じっかん)」の「干」は「幹」で内面的な「本質」を表していることから、西暦下一桁と一致して10年サイクルを司る「十干」は特に重要と言えます。今年のように西暦下1ケタに「3」の付く年は「癸(みずのと)」となり、「十干」では10番目最後の年で、「これまで続いた流れにケリをつける」という意味が含まれています。また、「癸」の文字は「揆(はかる)」という文字の一部であることから歴史の教科書に出てくる江戸時代の「百姓一揆」を連想させます。重い年貢や村役人の不正に憤った農民が領主や代官に集団で反抗した当時の状況とよく似ていることから、現代版「百姓一揆」が起きてもおかしくない環境にあるということです。1950年以降、西暦末尾「3」の付く「癸(みずのと)」の平均騰落率は+11.5%で十干中5番目と平均的ですが、「バブル崩壊」後のボトムになりやすい年でもあります。以前から指摘してきたように、西暦下1ケタに「0」の付く「庚(かのえ)」は「更」、「1」の付く「辛(かのと)」は「新」に通ずることから「更・新」で、日経平均でいうと、ITバブル崩壊で2000年5月高値20833円→2003年5月安値7603円(-63%)、内需バブル崩壊で90年1月高値38915円→92年9月安値14194円(-63%)とバブル崩壊が起きています。ただ、今回は本来はバブル崩壊となる「庚(かのえ)」と「辛(かのと)」の年に逆に、「コロナバブル」が形成されたことで歴史通りには相場は動いておらず、その点でも今年の相場は注目されています。

このように「これまで続いた流れにケリをつける」の「癸(みずのと)」と「隠れていたものが露わになる」の「卯(うさぎ)」の特徴を併せもつ「癸卯(みずのとう)」の2023年を一言で表すと、易学者の安岡正篤先生は「癸卯の年は万事・正しく筋を通してゆけば繁栄に向かうが、これを誤ると紛糾し動乱する意を含んでいる」と指摘しています。60年前の前回の「癸卯(みずのとう)」にあたる1963年(昭和38年)は、前述の通り、11月にケネディ大統領の暗殺が起きて世界を震撼、また、日本でもプロレスラーの力道山が殺害され不穏な事件が多発しました。一方、日本経済は所得倍増計画を打ち出した池田勇人首相が第三次内閣を発足させ、翌年に控えた東京1964オリンピックに向けた準備が佳境を迎えていくなか、相次ぐインフラや施設の建設が好景気をもたらしました。そんな中、偽造防止の透かし技術を取り入れた新たな千円札が発行され、肖像に選ばれたのは初代内閣総理大臣の伊藤博文。ちなみに、この時、最終候補まで残っていたのは2024年度に発行される新一万円札の顔となる渋沢栄一だったと云われています。スポーツでは、横綱の大鵬が史上初の6場所連続優勝を果たし、その圧倒的な強さから国民的な人気を得て、当時の子どもが好きなものの代名詞を表す「巨人・大鵬・卵焼き」という流行語まで生まれました。文化面では1966年12月までの放送で最高視聴率は40.3%、平均25%の超人気番組となったアニメ『鉄腕アトム』が日本国産連続30分テレビアニメ第一号として放送を開始し、日本アニメの礎を築きました。また、超長寿番組「キューピー3分クッキング」、今も人気のNHKの『大河ドラマ』が放送開始したのもこの年で、「寒気が緩み、萌芽を促す」の「癸卯」を象徴しています。ただ、注意が必要なのは、二回り前の「癸卯」の1903年(明治36年)が翌37年2月に起こる日露戦争を前に日本国内でも緊張感が増す年だったということです。何故か、政府は2022年12月16日の年末にバタバタと23年~27年度までの防衛関連経費の総額を43兆円程度とすることを閣議決定した印象ですが、120年前のように緊張感が増す年とならないことを祈りたいものです。また、今年は日本銀行の140年の歴史の中で最長の在任期間となり、アベノミクスの象徴的役割を果たしてきた黒田東彦総裁が4月に任期満了、「これまで続いた流れにケリをつける」後任人事となるかが注目されます。参考までに、60年前である1963(昭和38)年は11月22日のジョン・F・ケネディ大統領暗殺によって12月18日には安値1200円まで急落し、年間騰落率は-13.8%下落で終了しています。

私はここ数年変わらぬテーマですが、毎日、「リズム・タイミング・バランス」で「バイタリティ」を持って物事に取り組み、毎年のテーマでもある「何事もゆっくり丁寧に!」で時代の変化を楽しみたいと思っております。

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