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リーマンショックを超え、1999年以来で最高になった「プット・コール・レシオ」は何を意味するのか?


リーマンショックを超え、1999年以来で最高になった「プット・コール・レシオ」は何を意味するのか?

2022年12月24日日経新聞夕刊に『強まる株安への備え』が掲載されている。

『23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比176ドル高の3万3203ドルで終えた。米連邦準備理事会(FRB)による長期の金融引き締めが景気を冷やすとの警戒感から終日、上値の重い展開が続いた。例年この時期に期待が高まる年末株高を見込む声は足元で乏しく、むしろ今後の株安に備える動きが目立っている。投資家の慎重姿勢は根強い。

投資家の弱気を象徴したとして今週に話題を集めたのはオプション市場での売買だ。売る権利(プット)の建玉を買う権利(コール)の建玉で割って求める「プット・コール・レシオ」は21日に2.03と、QUICKファクトセットで遡れる1999年以来で最高になった。同レシオは値が大きいほど投資家心理が弱気に傾き、相場の下げに備えていることを示す。

新型コロナウィルスの感染拡大初期の相場混乱時や、リーマン・ショック時でも1.5にすら届かなかったことを踏まえると異例の高水準といえる。21日のダウ平均は526ドル高と大きく上昇したが、その裏ではオプションを手掛ける投資家が着々と守りの姿勢を固めたようだ。背景には、FRBの利上げが続き、米経済が景気後退に陥るとの警戒感が横たわっている。

足元では特にハイテク株への売りが目立っている。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3週連続で下落し、10月に付けた年初来安値が間近に迫る。利上げ局面では、高PER(株価収益率)のハイテク株は相対的に割高とみられやすい。半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーが21日に発表した四半期決算は市場予想を下回る低調な内容だった。半導体需要の落ち込みを映したとしてエヌビディアなど同業にも売りが広がり、ハイテク株全般の見通しに影を落としている。』

2022/10/31『「ガリバー企業」のGAFAMの崩壊は何のシグナル?』のT-modelコラムにおいて、

『もう一つ2000年のITバブル崩壊当時と共通しているのがT-Model独自分析「ND倍率(ナスダック指数/NYダウ)」が急落していることである。同指標は、先週10月24日週は0.338倍と、直近のボトムだった6月27日週0.358を下抜けしてからは下落が加速している。2021年11月15日週に同指数が0.45倍と、今回のコロナバブルの最高を記録した同じ週に、ナスダック総合指数が16057と過去最高値を記録していることからも分かるように、同指数はナスダック総合指数を占う上で極めて重要な指標なのである。

2000年のITバブル崩壊当時の同指標と比べると、+1σを超える現在の水準はバブル崩壊はまだまだ始まったばかりにしか映らないが、5月や8月の生活防衛の教室リアルセミナーでも指摘したように、当面のターゲットは18年7月2日週の0.314倍。だが、それを達成しても+1σを越えていることから、そこから今回の暴落の本番を迎えることになるが、どれだけの市場関係者がそれだけの暴落を考えているだろうか。多分、皆無だろうが、それだけ厳しい歴史的転換点を迎えていることを覚悟しなければならない。先ずは、18年7月2日週の0.314倍をナスダック指数/NYダウがどんなバランスで、いつ実現するかに注目である。』と指摘した。

T-Model独自分析「ND倍率(ナスダック指数/NYダウ)」は12月23日週0.316倍と、以前から予告していた18年7月2日週の0.314倍、またコロナショック前の20年1月6日週0.318倍まで急落した。過去、同指標はナスダック総合指数の先行指標のような動きをしていることから、近未来、両指標の乖離修正が起こる可能性が高まっている。

同指数の目先ボトムだった10月31日週0.323倍を割り込んだことで、ナスダック総合指数の直近ボトムだった10月10日週10321を割り込むのは時間の問題ということを示唆しているが、その後は、コロナショック目前の高値20年2月10日週9731を目指す下落局面に入るのではないだろうか。

ただ、このT-Modelコラムで「当面のターゲットは18年7月2日週の0.314倍。だが、それを達成しても+1σを越えていることから、そこから今回の暴落の本番を迎えることになるが、どれだけの市場関係者がそれだけの暴落を考えているだろうか。多分、皆無だろうが、それだけ厳しい歴史的転換点を迎えていることを覚悟しなければならない。」と指摘したが、改めてそれを強調しておきたい。冒頭の記事で『「プット・コール・レシオ」が21日に2.03と、QUICKファクトセットで遡れる1999年以来で最高になった』のもこれから迎えるだろう歴史的転換点を示唆しているのだろう。

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