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エヌビディア 株式分割 バブルの予兆?

エヌビディア 株式分割 バブルの予兆?

2024年6月25日日経夕刊に『株式分割、バブルの予兆?』が掲載されている。

『年初から株価が急激に上昇していたエヌビディアは6月10日に10対1の株式分割を実施した。これをきっかけに、しばらく鳴りを潜めていた株式分割の急増が市場関係者の注目を集めている。エヌビディアは株価が1200ドル台まで上昇し、従業員や個人投資家が買いやすい水準まで下げることを目的に株式分割を実施した。

エヌヴィディアに限らない。大手小売りウォルマートは1月末に3対1の株式分割を発表した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場するソニーグループも5月中旬に5対1の株式分割を発表している。3月下旬に株式分割を発表したレストランチェーンのチポトレ・メキシカン・グリルは50対1の分割「NYSEの歴史の中で最大の分割を決めた会社の一つ」と説明している。(途中略)

株式分割は1990年代後半から2000年代初めに頻繁に実施されていた。NYSEの調査部門ディレクター、スティーブン・ポーザー氏によると、2000年初頭には1年に100社ほどが株式分割を実施したという。だが、過去20年はほとんどなかった。(途中略)90年代終わりから2000年代初めにかけては、株式を分割しそうな銘柄をあえて選んで購入する投資家が多くいたことを記憶している。株式分割そのものでその銘柄の企業価値が上がるわけではないが、1株当たりの単位価格が下がることで株式の流動性が高まり、個人投資家が買いやすくなる。これによる株価上昇を狙った動きだ。(途中略)』

日本でも株価水準の高い企業が株式分割する動きが広がっている。2022年の97社→2023年127社と急増したが、2024年は1~6月に分割を発表した企業は前年同期比8割増の72社と18年ぶりの高水準となっている。最低投資額を下げて新しい少額投資非課税制度(NISA)で買いやすくし、個人株主を取り込む狙いが背景だが、18年前というと2006年でリーマンショック前。冒頭の記事では最後に『注意点がある。90年代終わりから2000年代初めの「株式分割ブーム」の後にIT(情報技術)バブルがはじけたことだ。エヌビディアが代表する株価の急騰と株式分割の急増–。この市場の風景が、バブルがはじける市場の混乱につながった過去があることを、市場参会者は頭に入れておく必要があるだろう。』との指摘しているが、日本もリーマンショック直前のバブルと似た風景なのだろう。日米で同時に起きている「株式分割ブーム」はバブルの予兆として注意しなければならない。

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