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独もリーマンショック以来、14年ぶりに逆イールドが発生


独もリーマンショック以来、14年ぶりに逆イールドが発生

2022年12月1日日経新聞に『独、14年ぶり逆イールド 2年債利回り、10年債上回る~高インフレで利上げ継続観測 欧州、高まる景気懸念』が報道されている。

『ドイツの債券市場で2年物国債の利回りが10年債を上回る「逆イールド」が14年ぶりに発生した。欧州中央銀行(ECB)が大幅な利上げを続けるとの見方から、欧州経済の先行きに不透明感が強まっているからだ。欧州のインフレ率は10%台と米国を上回る。利上げが景気を冷え込ませる「オーバーキル」への警戒が一段と高まっている。

ドイツの長期債は11月以降に買いが集中。10年債利回りは11月下旬に1.8%程度とおよそ1か月半ぶりの低水準をつけた。2.1%台前半を付けた2年債利回りを下回り、11月中旬に発生した逆イールドの溝が深まっている。金融情報会社リフィニティブによると、逆イールドの発生は2008年以来14年ぶり。逆イールドの幅は0.25%程度と1992年以来およそ30年ぶりの大きさとなった。』

『11月ユーロ圏のインフレ率は10.0%と、10月からの伸び率が0.6%P縮小したが、7%台の米国と比べて高水準にある。

インフレは対ロシア制裁の反動でエネルギー危機に直面していることが一因だ。11月の品目別インフレ率はエネルギーが30%を超える。(途中略) 通貨安による物価押し上げ効果もある。今春以降の世界的な利上げ局面にECBが出遅れたこともあり、対ドルでユーロ安が進行。一時は20年振りに1ユーロ=1ドルの等価(パリティ)を割り込む場面もあった。ユーロ安で輸入品の価格が上昇していることが欧州の物価高止まりの一因となっている。』

「独イールド(10年-2年)」は22年11月末-0.1895%と、リーマンショック目前の08年6月-0.44%以来、14年ぶりの大きさの「逆イールド」が発生している。冒頭の記事では「世界的な利上げ局面にECBが出遅れた」との指摘があるが、実際、「米国のイールド(10年-2年)」と比較すると、同じ傾向がみられることからFRBとECBは連携している動いていることが伺えるものの、「逆イールド」へのスタートが米国は21年3月から始まっているのに対し、独イールドは22年6月からと約1年以上遅れている。

また、「独イールド(10年-2年)」と「独10年債-ECB政策金利」を比較するとほぼ同様な動きで、「独10年債-ECB政策金利」は22年11月-0.1145%と、「リーマンショック」の08年9月、「コロナショック」の19年6月に次ぐ「逆イールド」の水準にある。つまり、T-Model理論からすると、この「逆イールド」が正常化していく過程で次の「〇〇ショック」が起きることになるが、ラガルドECB総裁は11月28日、欧州会議で「インフレがピークに達し、迅速に低下していくと思われるような要素や方向性はみられない」と発言し、大幅な利上げを続ける姿勢を示した。仮に、今後も政策金利を引き上げるとすると、独10年債利回りが一定であれば、「独10年債-ECB政策金利」の「逆イールド」はさらに深堀りし、「〇〇ショック」はもう少し先延ばしとなるがどうだろうか。前述のように、「独イールド(10年-2年)」よりも「米国のイールド(10年-2年)」が先行することから米国イールドのチェックしておくことが重要だろう。2023年はFRBが政策金利を引き下げる一方、ECBが政策金利を引き上げるといったこともあり得るかもしれない。

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