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第329回:投資マネーが集中 3銘柄が上げ幅の過半数 ◯年サイクルが起因?

第329回:投資マネーが集中 3銘柄が上げ幅の過半数 ◯年サイクルが起因?
日経平均の「変動」は「18年サイクル」?
2025年10月1日日経新聞に『日経平均、半期上げ幅最大~4~9月は9315円AI関連3銘柄で過半』が報じられている。
『日経平均株価の2025年度上期(4~9月)の上げ幅は9315円と、半期として最大だった。上昇をけん引したのは人工知能(AI)関連株だ。 ソフトバンクグループ(SBG)と アドバンテスト、 東京エレクトロンの3銘柄で上げ幅の過半を占めるなど、特定の分野の銘柄に投資マネーが集中した。(途中略)
半期の上げ幅の寄与度でみると、トップはSBGの2312円だった。2位はアドバンテスト(2257円)、3位は東京エレクトロン(688円)と続いた。AI関連の3銘柄だけで上げ幅の
56%に達した。半導体大手エヌビディアを中心に生成AIの需要拡大への期待は高まる。最先端半導体の複雑な製造工程に応えられる、日本の装置・部材メーカーに資金が集まる。(途中略)』
記事では「上半期の上げ幅が+9315円で、半期として過去最大」と指摘しているが、T-Modelでは、以前から1960年以降の年間「変動幅」を分析している。現在までのところ2025年の年間「変動幅」は17083円で過去2番目の
大きさ。過去最大は1990年19169円で、日経平均が史上最高値を付けた1989年は8732円にとどまる。つまり、90年のバブル崩壊で一気に変動幅が拡大しており、2025年のように1989年の史上最高値を更新する過程で変動幅が過去2位を記録しているのは珍しい。
また、過去、「変動幅」がピークを打った時期を振り返ると、1972年、1990年、2008年で「18年サイクル」でピークを打っていることが分かる。更に、「変動率」でみるとより鮮明で、1972年92%、1990年91.4%、2008年105.1%と、100%近い変動率を「18年サイクル」で付けている。仮に、今回もこの「18年サイクル」通りならば、2026年に「変動率」がピークを打つ可能性が高まるが、日経平均株価はその時にどうなっているだろうか。実は、1972年の変動率ピークは日経平均のピークと一致しているが、1990年の変動率ピークは日経平均が1989年と1年前にピーク、2008年の変動率ピークは日経平均が2006年と2年前にピーク、と異なっているからだが、どちらかというと「変動率」ピークよりも先に日経平均がピークを打つ傾向が見られる。さて、2026年はどうなるだろうか。
2025年『生活防衛の教室リアルセミナー』において、日経平均の年間予測を2月セミナーでは「T2予想高値50360円、安値37592円」→5月セミナー「T2予想高値47437円、安値35445円」→8月セミナー「T2予想高値47437円、安値35445円」と指摘してきた。4月の「トランプ関税ショック」でT2の安値予想を達成した後、今回の急激な上げでT2高値予想まで達成するボラティリティの大きい珍しい年となっている。年間「変動幅」「変動率」の「18年サイクル」では2026年が重要な変化点となりそうだが、何が起きるのだろうか。





