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GPIF、21年度運用はプラス10兆円超


GPIF、21年度運用はプラス10兆円超

2022年7月1日ロイターでは『GPIF、21年度運用はプラス10兆円超~積立金残高196.6兆円に』を報じている。

『公的年金の積立金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は1日、2021年度の運用収益率がプラス5.42%だったと発表した。運用額としては同年度に10兆925億円増え、22年3月末の積立金残高は196兆5926億円に膨らんだ。世界的な株価上昇で保有する内外株式の含み益が増えた。外国債券もプラス運用だった。2001年度以降の累積収益額は105兆4288億円と、初めて100兆円台に乗せた。

四半期別の運用実績では、22年1―3月期の運用収益率がマイナス1.10%、収益額はマイナス2兆2031億円だった。マイナス運用は20年1―3月期以来。

資産ごとの保有比率はそれぞれ国内債券26.33%、外国債券24.07%、国内株式24.49%、外国株式25.11%となった。(途中略)
GPIFは、各資産の運用比率を25%とする新たな運用指針を定め、20年4月から適用した。指針では上下6―8%の振れも認めており、国内外の債券、株ともに範囲内に収まった。』

2021年度の収益率の内訳は、国内債券-0.99%、外国債券+2.29%、国内株式+2.21%、外国株式+18.48%(第4Qはトータル-1.10%で、内訳は国内債券-1.57%、外国債券-1.22%、国内株式-1.22%、外国株式-0.55%)と、収益額全体の約8割を外国株式が稼いだかたちである。米国株式の高パフォーマンスに加え、歴史的な円安も寄与している。その結果、過去、四半期ベースの日経平均と累計のパフォーマンスの連動性は高かったが、今第4Qは大きく乖離している。日経平均は22年3月末27821円に対して、6月末は26393円ともう一段下落していることから、第4四半期以上にパフォーマンスの悪化が予想されるが、それをどこまで円安効果で補えるかが注目される。

2021/07/05『20年度の黒字最大37 兆円はどこまで実力か?』のT-Modelコラムにおいて、

『日経新聞では「黒字最大37兆円」を強調したいような記事だが、過去最高の収益率を記録したのは国内外の異常な株高が背景である。機関投資家としてのGPIFの実力として注目すべきは、運用成果の目安とする基準指標(ベンチマーク)との比較。国内外の株式、債券の4つのベンチマーク収益率を基本ポートフォリオの割合で加重平均した「複合ベンチマーク収益率」に対するGPIFの超過収益率は16年度以降、4年連続でマイナスが続いていたが、2020年度は+0.32%と僅かながら超過収益となった。ただ2006年度からの超過収益累計は-0.66%とマイナスであり、GPIFの運用チームにどれだけのコストがかかっているかは定かではないが、ベンチマークに負けるような運用チームで独自で運用する意味はあるのだろうか。

GPIFの累計のパフォーマンスが日経平均と極めて連動性が高いことは独自の運用体制とはなっておらず、マーケット次第でパフォーマンスが大きく変動していることがそれを物語る。』と指摘した。

2021年の「複合ベンチマーク収益率」に対するGPIFの超過収益率は-0.06%に終わり、5年振りに上回った2020年度から再び、マイナスに陥った。これで2006年度~2021年度の超過収益累計は-0.03%と依然、マイナスとなっている。いつまでも、年度末の株価を吊り上げなければパフォーマンスが上げられない組織なら、早く別の運用方法を考えるべき段階を迎えているが、日経平均を支えるための組織ならもう抜け出すことはできないのかもしれない。

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