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2025年の干支 乙巳(きのとみ)〇〇を象徴する特別な年
2025年の干支 乙巳(きのとみ)〇〇を象徴する特別な年
「乙巳(きのとみ)」の2025年
『2025年の「干支(えと)」は?』と問われると、現代では多くの人々が『巳年(み年)』と答えます。しかし、毎年お伝えしていますように、これでは正しくはありません。正しい「干支(えと)」は、「十干((甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)」2番目の「乙((きのと・おつ)」と「十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)」6番目の「巳(みび)」の組み合わせである「六十干支」42番目の「乙巳(きのと・み)」。「十干」とは太陽の運行を基準にして日の出から日の入りまでを10等分し、そこに生命の生から死までを投影して表現する一方、「十二支」とは月の満ち欠けを基準にして同じ様に生命の循環を投影したもの。この太陽と月という2つの異なる成長サイクルを組み合わせて、万物の生命の理を表現しようとしたのが「干支(えと)」ということになります。
まず、「十二支」の「巳(へび)」という文字ですが、「胎児の象形」から「産まれる」「将来がある」といった意味や「み」とも読めることから、お金が身(み)につく、努力が実(みの)るという「実を結ぶ」年とも言われるようです。また、蛇は「脱皮」を繰り返して成長することやその生命力の強さから、「再生」「復活」「不老長寿」を象徴する縁起がいい生き物であるため、「神の使い」としてお祀りする神社もあるように、特に白蛇は吉兆の象徴とされています。特に、日本では金運の象徴とされ、金運UPのために財布の中に脱皮したヘビの皮を入れる中高年以上の方もいます。蛇のうろこの輝きや脱皮を通じて新しい姿になる様子が財産や富の増加を連想させるためです。過去の「巳年」を振り返ると、36年前の1989年は昭和天皇がご逝去、昭和が終わって平成が始まった年で、「平らに成る」との字のごとく、日経平均株価はバブル景気がピークを迎えて年末に当時の史上最高値3万8915円をつけたものの、年明けからはバブル崩壊で「失われた30年」が始まりました。また24年前の2001年はITバブルが崩壊し、株式市場がさえない中、9月に米中枢同時テロが発生、発生翌日に日経平均は1万円を割り込む場面もあってか、「聖域なき構造改革」を掲げた小泉純一郎政権が誕生。さらに前回の2013年は第2次安倍晋三政権が発足、日銀の異次元緩和などアベノミクスの「三本の矢」を本格的に始動させて現在の株高につながるなど金融市場で相場の節目になっていることが続いています。
この「十二支」の「支」は「枝」に通ずることから、あくまでも外見的な「現象」を意味します。逆に、「十干(じっかん)」の「干」は「幹」で内面的な「本質」を表していることから、西暦下一桁と一致して10年サイクルを司る「十干」は特に重要と言えます。今年のように西暦下1ケタに「5」の付く年は「十干」では2番目の「乙(きのと)」で、漢字は「ジグザグなもの」の象形から窮屈にかがまっている状態を表しています。生命の循環で言えば誕生間もなくで、種から出た芽が地上に出ようとして曲がりくねって物事がスムーズに進まないさまから進捗が遅く、成長が止まり、「軋(きしむ)」ことを意味しています。この「乙(きのと)」と「脱皮」の変化や再生を併せ持つ『巳年(み年)』と結びつくことで、「乙巳(きのと・み)」の2025年は一言で表すと「変革」や「新たな始まり」を象徴する特別な年と言えそうです。また、長く隠されてきたものが露呈することで劇的な変化が起きる年でもあり、2024年に白日の下に晒された様々な事柄が一気に動き出すと同時に、長年閉塞感に苛まれていた事柄が劇的な変革を迎える年となることも示唆しています。過去、「乙巳(きのとみ)」の年には歴史的に重要な出来事がいくつも起きており、645年は「乙巳の変」が起き、大化の改新と呼ばれる一連の国政改革、鎌倉幕府が事実上確立した1185年、徳川家康の後を継いで秀忠が征夷大将軍に就任した1605年、日露戦争が終結した1905年、また前回60年前の1965年は日本では「いざなぎ景気」が始まりましたが、海外では米軍が北ベトナム本土への直接的空爆「北爆」を開始し、ベトナム戦争が本格化するなど、「乙巳(きのとみ)」は、戦乱の開始や終結、政争・政変の開始や終結、社会変革のきっかけとなった出来事が目立っています。2025年はこれまで隠し続けてきたことが公になり、腐敗が一掃され、世に正義が訪れることが期待される一方、米国で1月20日にトランプ新政権がスタートし、関税の引き上げや不法移民の大量送還などを実施することでで、鬱屈した何かが破裂して激しい争いが始まることも予想されます。
そんな中、日本では4月13日に日本経済の浮沈を占う大阪・関西万博が開幕、夏には参院選も予定されていますが、特に、重要なスケジュールは「戦後80周年」を迎える「8.15の終戦記念日」で、これまで政府やテレビを信じてきた人々が腰を抜かす「令和の「大本営発表」」が起きそうな「乙巳(きのとみ)」の年だからです。また、相場の節目になることが多い「巳年」に「プラザ合意」から40周年を迎えることで為替相場に相当な変動が起きることが予想されることに加え、来年2026年はアメリカ建国1776年から250周年を迎えることで「ドル基軸通貨」に何らかの変革が起き、良くも悪くも、金融市場や経済に大きな影響をもたらす出来事が起きる可能性があります。トランプ次期米大統領は2023年9月、サウスダコタ州の遊説先で、「我々は大恐慌に向かっている。こんなことを言ったのは初めてだ。唯一の問題は、それがバイデンの任期中に起きるか、私の任期中に起きるのかだ。私はフーバー(1929年に発生した大恐慌に対処した米大統領)にはなりたくない」と語っています。2025年「乙巳」の激流に呑まれないようにいつも以上に目を凝らし、周到に日々を過ごし、適切な選択をして、何が起ころうとも平常心でいられる準備が必要となりそうです。
私はここ数年変わらぬテーマですが、毎日、「リズム・タイミング・バランス」で「バイタリティ」を持って物事に取り組み、毎年のテーマでもある「何事もゆっくり丁寧に!」で時代の変化を楽しみたいと思っております。