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『米株高騰は「カジノ的」~バフェット氏、株主への手紙』

『米株高騰は「カジノ的」~バフェット氏、株主への手紙』

2024年2月26日日経新聞に『米株高騰は「カジノ的」~バフェット氏、株主への手紙』が報じられている。

『著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイは24日、恒例の「株主への手紙」を公表した。米国内外の株式相場の高騰は「カジノ的」だと警鐘を鳴らした。魅力的な新規投資機会は乏しく、バークシャーの投資待機資金は最高水準に積み上がる。(途中略)

バークシャーの株主像として「話題の株の購入に資金を充てる人々」は当てはまらないともつづった。先進各国の株式市場では、生成AI(人口知能)ブームから半導体関連など一握りの銘柄群にマネーが殺到し、相場急騰をけん引する。優良企業を魅力的な株価で取得し、長期保有するバフェット流投資からすると、急ピッチの株高は手放しで歓迎しにくい。

「優位な変化をもたらしうる投資先企業は米国にごくわずかしか残っていない」とバフェット氏はみる。米国外は機会はさらに少ない。現状で「バークシャーが目を見張るような投資収益を上げられる可能性はない」と説明した。23年通期の株式売買は241億ドル(約3兆6200億円)の売り越しだった。342億ドルの買い越しだった22年から一転した。上場株ポートフォリオの半分を占める米アップル株は23年10~12月期、3年振りに一部保有株を売却した(途中略)。』

投資の神様バフエット氏が率いるバークシャー・ハザウェイが2月24日に発表した2023年の財務報告によると、株式は年間で242億ドル(約3.6兆円)の売り越し(取得164億ドル、売却406億ドル)、保有するキャッシュは1632億ドル(約24兆円)と、2022年末の1250億ドルから382億ドルも増加している。

記事では「株主への手紙」で『米国内外の株式相場の高騰は「カジノ的」だと警鐘を鳴らした』『先進各国の株式市場では、生成AI(人口知能)ブームから半導体関連など一握りの銘柄群にマネーが殺到し、相場急騰をけん引する。』と紹介しているように、「バブル相場」とは直接的には書かないまでも、「割高で買うものがない」というのが本音ではないだろうか。

「バフェット指数」が2000年1~3月1.63倍と超割高だったITバブル当時、ITビジネスに投資をしないバフェットに「ITビジネスに投資をしない(ITが分からない)時代遅れのポンコツだ」とメディアが揶揄していたことを思い出す。今回も世間の生成AI(人口知能)ブームには見向きもせず、過去最高のキャッシュを積み上げるバフェット氏を揶揄するような声は聞かれない。ITバブル崩壊でどちらが「ポンコツ」だったかは今では明らかになり、「バフェット指数」が2023年7~9月1.67倍とITバブル期の超割高水準を上回っているからだろう。

また、2000年のITバブル当時と大きく異なるのは、著名企業のオーナーたちが自社株を一気に手放しているからではないだろうか。メディアの報道では、ジェフ・ベゾスはアマゾン株をさらに1400万株売却し、今回の売却により過去9日間の取引で売却した株数は約5000万株、価値は約85億ドル(約1兆2750億円)に加え、ウォルトン家は45億ドル(1株175ドルで7875億ドル、約118兆円)相当のウォルマート株を売却したばかりだったが、2月23日金曜日の市場終了後、兄弟(ジム、アリス、ロブ)はそれぞれ15億ドル(2625億ドル×3人で約118兆円)を売却したと報告した。このほか、マークザッカーバーグがメタを4.28億ドル売却(1株484ドルで2071億ドル、約31兆円)、ジェーミーダイモンがJPM株を1.5億ドル売却(1株183ドルで274億ドル、約4.1兆円)、マイクロソフトの共同設立者であるビル・ゲイツもビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団信託として保有するマイクロソフト株420億ドル(1株410ドルで約17兆円)の60%を売却、とも噂されている。彼らは何を知り、このような行動に出ているのか。

実は、米国株式市場は1929年の大恐慌以来、トップ10%の時価総額がマーケット全体の75%を占める異常現象が表れている。2000年ITバブル時にも同指標は75%に近づいた後、バブル崩壊で低下したが、08年リーマンショック後の「政府のよる過剰流動性相場」で現在は2000年当時の水準を上回っている。「世界恐慌」とはアメリカを皮切りに1929年に始まり1930年代後半まで続く20世紀最悪の不況だが、その恐慌前までも株価は謎の最高値を更新し続けていた。

株式投資で財を成して政界に進出したジョセフ・P・ケネディ氏(ジョン・F・ケネディ米国大統領の父親)がウォール街で靴磨きの少年に靴を磨いてもらった際に、その少年から「○○の株は買った方がいいよ」とすすめられ、一般大衆で、普段株を取引きしないであろう靴磨きをするような少年が株の話をしている事に驚き、ケネディは近く株式市場が暴落するに違いないと保有していた株を全て売却したという「靴磨きの少年」の話は有名だろう。前述のように、投資の神様バフェット氏は過去最高のキャッシュを積み上げ、世界的な著名企業の創業者たちが自社株売却を急ぐ一方、2月25日メディアでは「2024年から始まった新しいNISAの相談会に約1万7000人が参加した」と報道する。「靴磨きの少年」現象でないことを祈るが・・・。

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