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第357回:原油巡り 発表前取引急増インサイダー取引か?
第357回:原油巡り 発表前取引急増インサイダー取引か?
『原油巡りインサイダー疑惑が浮上 トランプ氏発表前に取引が急増』
2026年5月11日東京新聞は『原油巡りインサイダー疑惑が浮上 トランプ氏発表前に取引が急増』を報じている。
『イラン紛争を受けて価格が乱高下する原油を巡り、インサイダー疑惑が浮上している。トランプ米大統領が対イラン政策を発表する直前に原油先物取引が急増しており、政権関係者の関与を疑う声もある。米当局が調査しているもようだ。
ブルームバーグ通信は先月、CMEグループなど大手取引所の原油先物取引を対象に、商品先物取引委員会(CFTC)が実態解明に着手したと報道。取引主体を特定する情報の提出を求めるなどしているという。またABCニュースの今月7日の報道によると、司法省も調査を始めた。
取引は少なくとも3~4月の4件、総額26億ドル(約4千億円)超で、3月23日にトランプ氏が交流サイト(SNS)で対イラン攻撃の延期を表明する15分前、原油下落に賭ける取引が急増。4月7日の停戦発表の数時間前にも同様の取引が見られたという。(途中略) 』
2026年4月22日日経新聞は『原油市場でトランプ発言直前に巨額取引 通常の9倍、インサイダー疑惑』で、『米国でイラン紛争を巡りインサイダー取引疑惑が浮上。トランプ米大統領がSNSに紛争関連の投稿をする直前に原油先物などで売買高が増えているという。米当局も調査を始めた』と報じている。
冒頭の記事にある3~4月の4件は以下の通り。
3月9日:トランプ氏が戦争は「ほぼ完全に終わった」と述べる47分前に原油価格の下落に巨額の賭け 。原油が25%急落。
3月23日:トランプ氏が「生産的な会話」を発表し、イラン発電所への攻撃を一時停止する15-16分前。石油先物に5億8000万ドル超の賭け。原油が急落、株価が急騰。
4月7日:アメリカとイランの停戦の数時間前に、石油先物に9億5千万ドルの賭け。
4月17日:トランプがホルムズを安全と宣言する20分前に、石油先物に7億6千万ドルの賭け。
実は、この原油を巡るインサイダー疑惑の他に、外国人がSNSで面白い考察をしている。10年物米国債利回りが「4.4%」を突破するたびに、トランプ大統領は米イラン間の新たな和平合意を漏洩するという現象が見られるというもの。トランプ発言で原油を急落させて米10年債利回りを下げようとしているのだが、重要なポイントは「4.4%」という基準。トランプ政権は債券利回りを気にしており、特に、4.5%以下にコントロールしようとしているのかもしれない。その結果、原油価格の先物価格のボラティリティが高まることからなのか、先物価格を人為的に操作しているためなのか、現物価格と先物価格の乖離は過去、最大レベルに拡大している。CMEは昨年末にも金と銀価格の保証金を吊り上げることで急落させる操作が行われていたからで、今回もその可能性は否定できない。
ベッセント米財務長官は5月11日から3日間の日程で日本を訪問し、高市早苗首相、片山さつき財務相、植田和男日銀総裁らとそれぞれ会談する方針。投機的な円売りへの対処策も議題となる模様だが、突然の日本訪問の本当の理由は何なのか?本当の話は出てこないだろうが、ベッセント米財務長官の訪日を境に、どこかのマーケットで何かが変わることは間違いないく、それから類推するしかないだろう。



